永明寺の歴史について

永明寺

歴史概要

永明寺は曹洞宗の禅寺で、応永27年(1420)津和野城主 吉見賴弘が創建したもので、開山は曹洞宗の開祖 道元禅師の法孫 月因性初大和尚です。

津和野は吉見氏、坂崎氏、亀井氏お歴代城主の菩提寺として栄え既に603年を経ている。江戸時代には石見国一円の禅寺を統管して末寺70余りを擁し、また禅道場として「山陰の古道場」とも呼ばれる厳しい道場で雲水(修行僧)は200人を越えていた時代もあり、寺領をとして百石を領していた。

たびかさなる火難にあったが、現在の建物は、享保14年(1729)に建てられたもので、仮普請のままながら400枚の畳を敷きつめる一大古刹である。

大きな山門に掲げた『覚皇山』の額は中国 明より帰化した僧「心越禅師」(水戸光圀の書師)の揮亳である。

裏庭は幽邃そのものでお殿様の「御なり」の間から眺めると一入情趣がある。

境内全体が「国の史跡指定」の建物です。本堂・書院・鐘楼堂・山門・庫裡が島根県文化財です。寺宝としては、亀井茲矩の守り本尊「大日如来像」(鎌倉末彫刻)・「李龍眠の十六羅漢像」(室町初期)・「涅槃図」兆殿司書などの県文化財です。

他に道元禅師真筆・茲矩の木像・ゴブラン織り・「正法眼蔵」(曹源滴水大和尚書)・四季山水襖絵(岡野洞山書)他。

境内には、森 鴎外・坂崎出羽守・中村吉蔵等の墓もある。

山門の苔むした参道が人気スポット。特に春は石楠花、秋は紅葉が良い。

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